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急速なスピードで加入者を増やし、ブロードバンド市場を牽引してきたANSの普及スピードにも、かげりが見え始めている。
これは、ANSからFTTHへの移行が顕著になってきたためである。 これまでANSは、第2章“ブロードバンド市場8384ブロードバンドの3つの回線(ANS、FTTH、CATVインターネット)の中で、最も多くの純増数を保っていた。
しかし、総務省発表の「ブロードバンドサービス等契約者数の推移」によると、2005年〜3月の純増数において、FTTHが初めてANSを上回る結果となった。 契約者の総数では、FTTHはANSと比べてかなり差があるものの、純増数の伸びを見ると、契約ブロードバンド市場の牽引役がFTTHに移ったといってよいだろう。
FTTHの普及の主な要因は、通信事業者の営業努力によるところが大きい。 特に大規模マンションなどの集合住宅へのFTTHの導入は、1本の光ファイバー当たりの設備効率が戸建住宅よりも高く、月額料金も戸建住宅に比べて安いことから、効率よくユーザーを獲得できる。
そのため、通信事業者各社は集合住宅向け営業体制を整備し、職烈なユーザー獲得競争を繰り広げた。 また、通信事業者が工事費などの初期加入費用を無料にするなどのキャンペーンを行い、加入障壁を下げたこともFTTHの加入者増に大きく寄与した。
FTTHは順調に普及し始めたとはいえ、先にも述べたように、ブロードバンド市場の中ではまだ圧倒的にANSの普及数に劣っている。 FTTHがこのままANSを凌ぐまで拡大するかどうかは、ユーザーの視点から見て、ANSに比べFTTHにどれほどのメリットを打ち出せるかどうかがカギとなる。

これまでのインターネットユーザーの利用回線の変遷を見ると、当初はダイヤルアップなどのナローバンドを利用していたユーザーがANSへ移行し、その後ANSユーザーの中のへビーユーザーが、FTTHへ移行するかたちが主流であった。 ナローバンドからANSへの移行においては、“定額料金代”と“通信速度の向上、というユーザーベネフィットが明確であったため、スムーズに移行が進んだ。
しかし、ANSからFTTHへの移行において、ユーザーのベネフィットはどの程度であろうか。 実際、FTTHの潜在的なユーザーであるANSユーザーが、インターネットを日ーどのような用途に利用しているかというと、メールやフォームページの閲覧が大半である。
そこで、通信事業者各社が注力して提供しているのは、FTTHでの高速インターネット接続サービスに、IIP電話やIP放送などをバンドルさせた“トリプルプレイ”と呼ばれるサービスである。 “パソコンでインターネットをする”こと以外に、電話や放送などのサービスをユーザーに提供することによって、ANS以上のベネフィットを提供し、FTTHへの移行を図ろうとしている。
しかし、NRIが行ったアンケートの結果によると、FTTHを利用する理由として、「回線速度が魅力的」(62.7%)に次いで、「工事費用無料や数カ月無料キャンペーン」(32.0%)や「マンションに引き込まれていたから」(21.3%)が上位にあがり、tiIP電話」(8.3%)や「放送サービス」(0.6%)は上位にあげられていない。 したがって、現在のFTTHの加入要因は、回線速度の速さに加え、無料キャンペーンやマンションへの光ファイバー引き込みなどの通信事業者主導によるところが大きく、IIP電話や放送といったサービス主導とはなっていないと考えられる。
もちろん、FTTHでのIIP電話やIP放送などのサービスはまだ認知度が低いことが、主要な要因とならない背景もあろう。 しかし、今後はメールやフォームページ閲覧を主要な用途としているANSユーザーに対し、FTTHならではのサービスを提供し、ユーザーにFTTHを利用する明確な理由を与えていく必要がある。
さもないと、ここまで先進ユーザーを中心に順調に伸びてきたFTTH市場も、一般消費者まで普及しない可能性も残る。 通信事業者には、これまでのような営業努力で加入者を増やしつつ、同時にFTTHならではの魅力あるサービスを創出していくことが求められる。
0その他パソコンとセットで入ると安かったから電話回線とセットで入ると安かったから工事費用無料や数カ月無料キャンペーンをしていたから回線を提供する会社の対応がよかったから人にすすめられてよいと思ったから会社として信頼が置けるから希望するインターネットサービスの提供エリア外で仕方なくマンション理事会の多数決などで決まったからマンションに引き込まれていたから.引き込まれたから放送サービスが利用できるからRNIIP電話が使えるからNJコンテンッが充実しているから査調トサポートが充実しているからケンISPと一括で提供されているからアるISPを変一えなくてすんだからす関に回線の安定性が優れているからスビ実効速度が魅力的だったからサ信回線速度が魅力的だったから通報価格が魅力的だったから。 ブロードバンド回線を活用した映像配信は、通信事業者各社がFTTHを活用したサービスの目玉として、従来から期待してきたサービスであった。
現在では、各社がトリプルプレイサービスの一環として、30〜40チャンネルのIP放送とビデオオンデマンド(VON)サービスを提供している。 これまでの映像配信サービスは、コンテンツのジャンルが限られていたり、番組数が少なかったり、そもそも魅力的なコンテンツが少なかったため、それほどユーザーには受け入れられなかった。

しかし、ここにきて映像配信を後押しする材料が増えてきた。 2005年7月末に総務省の情報通信審議会は、難視聴エリアだけでなく、全国で光ファイバーとIP技術を使った地上デジタル放送の再送信を認める方針を打ち出した。
これは、2011年7月に予定されている現在の地上アナログ放送の停止に向けて、地上デジタル放送のインフラとしてIP放送を活用していこうとする方針である。 この結果、現在の通信事業者がIP再送信された地上デジタル放送の受信が可能なセットトップボックスをFTTHユーザーに配って、地上デジタル放送の再送信サービスを提供することが可能となった。
これにより、地上デジタル放送の視聴をきっかけに、VONサービスや番組と連動したサービスなどの利用が促進されるのではないかと期待されている。 また、同時にこうした放送サービスの充実化によって、FTTHへの加入促進が進むことも期待されている。
また、Uは2005年4月に、自社のユーザーだけでなく、すべてのブロードバンドユーザーを対象に、映像コンテンツを無料配信するVONサービス「GyAO(ギャオ)」を開始した。 これまでの通信事業者のVONサービスは、コンテンツを視聴するごとに料金を課金するモデルが主流であったが、GyAOの場合は、コンテンツに挿入するスポンサーCM料で事業を賄おうとしており、民放と同様のビジネスモデルをとっている。
コンテンツ自体も、これまでのブロードバンド事業者はコンテンツ事業者からほとんどを調達していたが、GyAOが自主的に制作しているコンテンツもあり、独自性が見られる。

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